ぺんぎんまめ知識
ペンギンの寿命
ペンギンの寿命は大体20年前後だと言われていますが、正確にはわかっていないというのが現状です。
例えば、人間の寿命の場合は、日本では生まれた時と死亡した時に必ずお役所に届けることになっています。
この情報を厚生労働省がとりまとめて、日本人の平均寿命が男性で78.4才、女性で85.3才( 平成15年簡易生命表:厚生労働省 )なんて記録を出しています。じゃあ、ペンギンの場合はどうかというと、ペンギンの世界にはお役所なんかないですから、
生まれた時と死亡した時を記録することができない。したがって、ペンギン研究者が調査をするわけですね。この「戸籍」調査が大変。
個体を識別するのにフリッパーバンドみたいな印をつけるわけですが、野生下のペンギンなので当然外れてしまったりしてしまうので、
正確な記録を追跡することが難しいわけです。一般的に知られている野生下のペンギンの寿命についての研究成果*1*2によると、
- アデリーペンギン:20歳
- キガシラペンギン:19歳
- コガタペンギン:17歳
となっています。
一方、動物園や水族館で飼育されているペンギンは、必ず施設に入ってきた日付と死亡した日付が記録されるので、「ペンギン戸籍」は比較的まとめやすくなっています。また、自然界に比べると環境が穏やかであるためか比較的長寿のようです。
おなじみ長崎ペンギン水族館のキングペンギン「ぎん吉」が最長の39年9ヶ月。長崎水族館のエンペラーペンギン「フジ」28年5ヶ月などが有名ですね。実際は水族館に来る前の年齢が解らないので、ぎん吉は実年齢は40~42歳ぐらいだったと考えられています。
また、稚内ノシャップ寒流水族館のシュレーターペンギン(マユダチペンギン)は23年6ヶ月。
水族館に来る前は5年ほど一般家庭でペットとして飼われていたので、28年以上飼育されていたことになります。
最近では野生下のペンギンにはフリッパーバンドの代わりにICタグみたいなものを埋め込んで追跡する研究が行われていますし、飼育下のペンギンも動物園、水族館生まれの個体が増えてきているので、今後もう少し詳しい寿命が明らかになる可能性があります。
最後に、ペンギン好きならおなじみ上田一生先生*3が「ペンギンの世界」
で2001年4月時点でのペンギンの寿命の記録をまとめておられます*4。これによると、
- エンペラーペンギン:野生平均19.9歳、飼育下最高28歳5ヶ月*5
- キングペンギン:飼育下最高39歳9ヶ月*6
- アデリーペンギン:野生最高20歳以上
- ヒゲペンギン:野生最高18歳以上
- ジェンツーペンギン:野生最高21歳以上
- イワトビペンギン:野生最高19歳以上
- マカロニペンギン:野生最高21歳以上
- ロイヤルペンギン:野生最高12歳以上
- フィヨルドランドペンギン:野生最高16歳以上
- スネアーズペンギン:野生最高18歳
- シュレーターペンギン:野生最高17歳以上、飼育下最高28歳以上*7
- キガシラペンギン:野生最高20歳
- フンボルトペンギン:飼育下最高30歳
- ケープペンギン:野生最高27歳以上
- マゼランペンギン:野生最高18歳
- ガラパゴスペンギン:野生最高11歳以上
- コガタペンギン:野生最高17歳
- ハネジロペンギン:野生最高15歳以上
となっています。
ということで、一般的には「15~25年がペンギンの寿命と考えられる」ということになるのでしょうね。






