フンボルトペンギンが増えすぎ?

今日の読売新聞でペンギン好きならずとも気になる記事が。
絶滅危惧のフンボルトペンギン、日本では“増え過ぎ”(読売新聞)
ペンギン百科でも説明させてもらっていますが、日本の動物園・水族館でポピュラーに飼育されているフンボルトペンギンですが、IUCNの2000年版レッドリストで危急種(VU B2abcde+3bc, C1)、日本の分類では絶滅危惧II類と分類されます(ペンギン百科の付録「レッドリストとペンギン」を参照して下さい)。その一方で日本では繁殖技術が確立されているので、年々増加傾向にあるのですね。

約130羽を飼育している東京都江戸川区の都葛西臨海水族園では年間200個以上の卵が産まれる。しかし、約15年前から繁殖抑制のため約9割は産卵後、石こうや紙粘土などで作った擬卵とすりかえている。
約20羽がいる大阪市天王寺区の天王寺動物園では00年ごろから擬卵を使い、徳島市のとくしま動物園でも繁殖を調整している。その結果、全国で03年に1480羽になるなど最近は横ばいになっている。

この記事のままでは「せっかく生まれた卵なのにかわいそう!」と思われる方が多いと思うので、補足説明を。繁殖調整は増えすぎという点もあるのですが、血統保全のため近親交配を防ぐという面もあるはずです。ですからむやみに調整しているわけではないはずです。

研究者や飼育員らでつくる「ペンギン会議」(本部・千葉県船橋市)は今年3月、チリの飼育担当者を日本に招き、繁殖技術を指導。今後、チリへ孵卵器を送る。同会議の上田一生・研究員は「日本の繁殖技術を原産地で役立ててほしい」と期待する。

ということで、ペンギン会議では孵卵器を現地に送ることを計画しているとのことで、現在支援のための寄付を募っているとのことです。
支援についての詳細は、我らがペンギン仲間のYukiMakiさんのサイトでペンギン会議からの案内として掲載されています。
サンチアゴ・メトロポリタン動物園との技術交流企画に対する支援のお願いYukiMakiのペンギンに会いたーいのページ
こちらは読売の記事にもあった今年3月の技術指導の支援のお願いですが、引き続き孵卵器を送るための支援を行っているそうです。