東山動物園不法侵入ペンギン虐待事件 現場レポート(その3)


問題点

今回の事件では犯人に対しての怒りの声はもちろんのこと、東山動物園(正確には東山公園管理事務所)の警備体制に対し疑問の声が投げかけられています。この点を含め、問題点について検証してみたいと思います。

警備の甘さ

今回訪れるまでの印象としては、「東山動物園は他の動物園の警備体制とそんなに変わらないのでは?」と思っていました。しかし、今回実際に注意して見てみると、客観的に判断しても警備の甘い点が見受けられました。
特に印象的だったのは、本来閉められているべきバックヤードへの門が開けられたままになっていたことです。
おそらく、職員の方の単純なミスだと思います。しかし、あのような事件があった後には警備が厳しくなるのが普通だと思いますが、このように無防備な状況を見せつけられると、事件の教訓が全く生かされていないのではという疑問が確かに生じてきます。
門ペンギン島からライオン舎の方へ続く小道の途中にあった、開けられたままの園内からバックヤードへの門。
注意書き
門には「開けたらすぐ閉めること」と注意書きされているが、守られていなかった。
塀
上の門から塀を望む。このあたりの塀は他の塀にくらべ比較的低く見受けられた。
有刺鉄線も張られていなかったと記憶している。
もしかしたら犯人はここから侵入したのでは?
この塀さえ乗り越えることができるなら、先ほどの門が閉じられていても越えるのは簡単なはず。


シマウマの場合

東山動物園で何者かが侵入し、動物の檻に物を投げ込む事件は今回が初めてではないのです。
昨年も同様に侵入し、パイプ椅子などを投げ込まれています。この時、シマウマが被害に遭い、ショックで柵に激突し、死亡しています。確かに、シマウマの檻もペンギン島と同様、比較的物を投げ込みやすい状況になっていました。
慰霊碑
前出の門の横には動物たちの慰霊碑が……。
昨年同様の事件で犠牲になったシマウマに哀悼をささげた……。
シマウマ
シマウマのコーナー。ペンギン島と同様、他の動物の柵に比べると低く、シマウマとの距離も近い。


他の動物の場合

他の動物の場合はペンギンやシマウマと比べ、以下の点が異なっています。

  1. 金網などで完全に囲まれており、物を投げ入れることができない。(サル、鳥など)
  2. 柵は低いが、溝などで距離を保っているため、物を投げ入れることができない(キリンなど)
  3. 特別な舎屋で飼育されているため、侵入できない(コアラ)

コアラ舎
東山動物園の目玉のコアラ舎。
警備員室
コアラ舎のみにある警備員室。
コアラ舎は普段から厳重警備。
写真・ビデオ撮影は厳禁で、警備員が常駐している。
(この写真は舎屋の外から望遠レンズで撮影しています。念のため)
夜間の警備体制は不明だが、明らかに他の動物とは扱いが違うが…。